個人キャンペーンをやってみませんか

緊急事態宣言、まん延防止が全面解除され、世の中の雰囲気が変わったように感じます。飲食店での飲酒解禁は象徴的です。通勤もそうですね。ツイッターでも早速「満員電車」がトレンド入りしているようです。「本当に大丈夫なの」と心配になりますが、なんだか世の中が明るさを取り戻したようで、しばらくはこの雰囲気に浸るのも悪くないと思います。

同じ時期に岸田新内閣も発足して、こちらも気分一新（？）、世の中が変化していくのかなと見守っています。海外メディアからは「現状維持政権」とか揶揄されているようですが、岸田さん自身がそれを痛感しているように思います。あの方は見た感じが地味で印象が薄い（失礼）、ポジティブな言い方をすれば品が良く、真面目な印象なので現状維持に見えるのでしょう。だからこそ、そうじゃない政権運営を意識的にやってくれるのではないかと、淡い期待をしています。

世間の雰囲気が明るくなると、個人的にも何か新しいことを始めたくなりませんか。いま取り組んでいる仕事はもちろん続けるとして、何か「個人キャンペーン」をやってみるもの良いと思います。昔、売れないブランドを担当していた頃、上司から「売上目標は到底ムリだから、そんなこと忘れて個人キャンペーンをやったらどうか」と、有り得ないような指導を頂いたことがありました。つまり「いままでと違う奇策をやっていいよ」という意味です。「君らしい策を見せてくれ」と。こういう仕事のさせ方は上司の懐の深さと老獪さを感じさせます。もちろん、張り切ってやりました。結果、売上未達ではあったけれど、いい線までいきました。

独立してからは、ずっと個人キャンペーンです。ブランドにまつわるトレンドやクライアント・ニーズをくみ取りながら「自分で仕事を作る」連続です。元々「ない仕事」を作り出すことも多く、上手くいくことは少ないですが、それでも個人キャンペーンなので後悔がない。やらされ感もなく誰かを恨むこともない。こんな仕事は走っているだけで充実感があるものです。どうやら、緊急事態宣言の全面解除あたりから世の中の雰囲気も変わっていく気がしますので、次の個人キャンペーンを始めようと思っています。