社内で亜流の部署やブランドなら尚更です

配信日:2021年8月4日

弊社ウェブサイトを作り直しました。実は毎年、6月の会社設立日にあわせて作り直しています。一般にウェブサイトのデザインやトーン&マナーのようなものは時代によって移り変わるのが早く、日頃の更新含め頻繁な見直しが大事だと思います。それに業務内容や製品構成、サービスメニューも一定ではありません。僕のところであれば「ブランド戦略」というフォーカスは変えず、そのなかでも顧客ニーズの変化に応じた調整が大事だと思います。そういう意味ではウェブサイトの変更を自分たちの仕事レビューにも活かしています。

「ブランドをゼロベースでやり直す」。これが今年のテーマです。これは古くからあるテーマですが、いまのように「わかりやすい時代の変わり目」を下敷きにすると、とても今的でもあります。単なる製品デザインの変更や製品ラインの拡張、コミュニケーションの変更に収まらない、戦略パートをどうするかというテーマです。既存データから機会を見抜き、最も強い競争優位を一点集中でぶつけていく。相対的に不利な立場にある弱者が知恵や戦略によって堂々と強者と渡り合う。市場を限定し競合を上回るマーケティングを行う・・・。これらは弱小ブランドをやっていく醍醐味でもあります。僕は、世の中のほとんどのブランド(事業)は弱い立場でビジネスをやっていると思います。仮に大企業であっても、本流中の本流ブランド以外は十分なマーケティング・バジェットもないまま、どうしようかと悩んでいます。社内で亜流の部署やブランドなら尚更です。だから考えに考えて、いまの状況から脱する努力(投資)が報われた時、その担当者たちは得も言われぬ悦びと達成感を得るのです。

僕もそんな貴重な経験をこれまで何度かしてきました。うまくいくことばかりではないですが、わずかばかりの成功体験には心が打ち震える思いでした。「低シェア・ブランド」「無名ブランド」「弱小ブランド」「時代に先駆けた、一般には理解されにくいブランド」。これらは本当に手強い。しかし禁じ手がなく自由にやれる楽しさや、どこかの市場にフォーカスして閾値を超えるマーケティングをするダイナミズムは大きなブランドでは味わえないものがありました。いま、お仕事を頂いているクライアントさんにも、そんな経験をしてもらえれば最高だと思って取り組んでいます。

今回は仕事での個人的な想いを述べる内容になってしまい申し訳ありません。みなさんが仕事を通じて、同じような経験をされることを願っています。

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