あなたにとってニューノーマルとは?
配信日:2020年9月23日
新政権のニュースが多くなったせいか、コロナ報道が減ったように思います。そのせいか「コロナも終息に向かっている」感覚があります。僕個人の危険な誤認かもしれません。この4連休の新幹線や飛行機の乗車率も90%程度まで戻っているし、10月からは東京もGo Toトラベルに加えられるという。街を行きかう人の波もかつてのようになってきていると感じます。そんななか、僕自身は「コロナ下の生活に慣れた」ように思います。「自粛疲れ」というよりは「慣れた」です。特に今の生活に困っていることもなければ不満もない。仕事も100%オンラインで行っていて順調だし、六本木に借りていたオフィスも解約してしまった。むしろ「また一つ身軽になれた」ように思います。クライアントさんのオフィスに行かないので移動や出張が減り、仕事の後の外食もなくなり、その分、これまで以上にジョギングや整体を欠かさず行うようになり、むしろ健康になった。僕のニューノーマルです。
仕事ではコロナ前に比べ「執筆」が増えました。いまもブランド絡みで6本の原稿を依頼されていて、これはこれで大変なのですが、執筆業というのもなかなかオツなモノです。だいたい原稿料がバラバラ(笑)。「30万で書いてくれ」というのもあれば、「3万円以上はちょっと」というのもあります。それでもお金をもらって文章を書かせてもらえるというのは、いまの日本ではほとんど夢のような話なので、ありがたく書かせてもらっています。それに、こうして僕が書いた文章が、僕の知らない人に読まれ、そこから新しい縁が出来ていくのですから、こんなにありがたいことはない。これもコロナ下でもたらされた僕のニューノーマルでしょう。
みなさんも生活や仕事で、ご自身が意識するにせよしないにせよ、ニューノーマルが定着し始めているのではないでしょうか。特にリモートワークの定着で仕事中心の生活を見直したひとも多いはず。こんなメールを頂きました。『それにしても、ここまで一気に社会が動くという体験は、もしかしたら生まれて初めてだったかもしれません。弊社でも在宅勤務やオンライン会議が可能になり、業務内容の整理や、いままでなかなかできなかったことへのトライが可能になったように感じます。子供を育てる未来に不安を感じる部分もありますが、この10年ほど時間に追われ必死に乗り切ってきた一年、一年がいったいなんだったのかと思うほど子供を育てることも、仕事をすることも、あきらめなくていい環境になりつつあることがありがたいです。学校から帰ってくる子供におかえりが言えることが本当にうれしいです。子供も、ただいまと帰ってきたら、お母さんがいることがうれしいと言ってくれます。新たな環境で生まれる悩みや、新しい生活様式に対応した提案ができるように、これからも精進してまいります』(トイレタリーメーカーの製品担当者様)
「いままで出来なかったことへのトライが可能になった」「子供を育てることも仕事をすることも、あきらめなくていい環境になりつつある」「子供も、お母さんがいることがうれしいと言ってくれます」・・・。僕などは、こういう言葉にしみじみ感じ入ってしまうのですが、本当に「認識が現実を作るのだ」とあらためて思います。つまりニューノーマルを好ましいものと認識すれば好ましい現実が現れる。たぶん、多くの働く人にとってニューノーマルというのは怖いものでも諦めでもなく、わくわくする未来なのです。