インドの人たちの仕事が増えています。

配信日:2017年03月28日

最近、インドの人たちと仕事することが増えています。ひとつは去年から日本とインドのジョイントベンチャーさんの仕事にかかわっていること。もう一つは既存のクライアントさんのなかで外国人スタッフの方が増えていて、特にインドの方が目につくようになっていること。そういえば、先日あった欧州系広告代理店のアジア代表もインド人でした。グローバル・カンパニーの多くは税制のことなどもありシンガポールにアジア本社を持っていることが多いのですが、そのマネジメント層にはやはりインド系が多いようですね。

いまから15年ほど前まで、僕は外資で働いていたので外国人と仕事をするのは日常的なことでしたが、当時はインドの人との仕事は皆無でした。しかし時代が変わったようです。当時との違いは言葉のあらたな問題を生んでいるようで、僕にとってインドの人たちが喋るインド英語(ヒングリッシュ)はちょっとした悩みと言えば悩みです。例えば、rの発音は「ル」になり、Thで始まる音は「ダ」になる。するとthereは「デール」と発音されることになり、もはや「ゼア」とは聞こえないわけです。これ以外にも聞きとりにくい言葉はいくらでもあります。

いちいち確認しながら話すのも申し訳ないし面倒なので、本当なら電話で話すよりもメールで(文字ベースで)コミュニケーションするほうがありがたいのだけれど、どういうわけか彼らはメールでのやりとりをあまり好まないようで、電話で話せる時間をメールで確認するということになりがちです。(笑)

その上、彼らは話すのが好きですね。いや、話しが長いと言っても良いかと思います。一度に自分の喋りたいことを話す傾向があるようです。だから時には話が脱線するし、会議はどうしても長くなるのです。こんな時、僕たち日本人はどうしても相手のペースで話に付き合いがちなります。まあそうしたことはインド人以外とでも良くあることですが。

しかしブランディングやマーケティングの基本的な考え方は国境を超えて同じです。例えばブランド・ステートメントのまとめ方はフォーマットに多少の違いはあっても、本質的には同じ項目についてまとめます。広告表現のつくり方も同じ。そこで使うコピーストラテジーもほぼ同じです。国の発展段階に限らず、ブランディングは大手企業では普通のことになっているし、そこで働くマーケターも国籍に限らず、良く教育されているからです。これは外資で働いている時も同じでした。

僕にとってはありがたいことです。仮にインド英語が難解でも、もはや数字やロジックと同じで、ブランディングやマーケティングをテーマに話している以上、勘が効きます。そして言葉そのもの以上にコンテンツを共有することで彼らとのビジネスは前進していきます。

年別バックナンバー

資料請求・ご相談はこちら ▶

bmwin

『ブランド戦略をゼロベースで見直す!』
ご相談、お問い合わせはこちらから▶