出社とそれ以外

最近はすっかり「出社」がトレンドになったようですね。つい先日、セッションを行うためにオンラインを繋いだら、プロジェクトメンバーの方々13人が全員、会議室で集まってZoomを眺めてくださっているということがありました。とても恐縮したものです。「これからはみなさんが集まる時はそちらに伺いますのでおっしゃってくださいね」。また先日、別の会社の部長さんと飲んでいた時、「管理職は全員５日間、月金で出社しています」と話されていました。「しかしこんな声もあります。せっかくリモート用のデスクやPC機材を自宅に用意したのにどうしてくれるの（笑）」。確かにそうですね。あらためて出社をしてみると、やはりコミュニケーション効率が圧倒的によい。さらにチームで協力しあって仕事をする価値を見直している方も多いようです。

一方でリモートも常識として定着しましたね。もっと言うなら「働き方や働く時間が多様になっている」のも事実でしょう。先月、事務所の水道管工事をやっていた関係で、僕はガラにもなくカフェなどをぶらぶらしながら一日過ごしました。ちょうど仕事も一段落していたので「平日の休日」です。近所のスタバでぼーっとしていて気づいたことがあります。「意外にも休日をしている人が多い」「または仕事をするリモートワークの人たちか」。店内は満席で半分くらいがPCを見ている。また半分は休日のようなリラックスした雰囲気で友人と会話を楽しんでいる。「みんな、いまはこうして休日も平日も関係なく自分らしく過ごす時代なのだろうか」。あらためてそんなことを考えました。

会社で働くもよし。リモートで働くもよし。カフェで働くもよし。サテライトで働くもよし。または平日だけど休日もよし。以前は「出社かリモートか」だったと思いますが、いまは「出社かそれ以外か」のようです。素晴らしいと思います。何が素晴らしいかと言うと、仕事や会社のなかに自分があるのではなく、自分の生活のなかに会社や仕事があることです。思えばコロナ前の働き方といえば、例えば過労死のような悲惨な話も多かった。いまでもあると思いますがパワハラやカスハラなども散見されました。しかしいまはこうして好きなように自分の人生を生きている。仕事でのストレスも多い時代だと思いますが、ガス抜きの環境は以前より出来てきているのではないでしょうか。