サラリーマンの出口戦略

配信日:2022年2月16日

これまではサラリーマンの出口戦略というと「定年退職後のセカンドキャリアをどうするか」というニュアンスが強かったと思います。しかしいまや20代であっても50代であっても出口戦略を考えてキャリアを積む時代になったようです。総務省統計局の労働力調査によると、日本の転職者数は2020年、コロナ禍で319万人に減少したものの、転職希望者は857万人で過去最高を更新したとのこと。同様に2021年、ビズリーチ(転職サイト)の調査によると「転職意識が向上した」と答えたビジネスパーソンは全体の80%を占め、2020年よりも30%も伸びたと言います。その理由は「企業・事業に将来性を感じられなくなった」「経験・スキルが活かせていない」がいずれも3割を占めています。社会や経済が激変するなかで、年代にかかわらず、キャリアを再考する人が増えているようです。

企業の将来性やスキルが活かせない問題に限らず、個々人のキャリア観の変化もあるでしょうね。これまでは会社で与えられた仕事を着実にこなすことがキャリアに繋がると考えられてきたけれど、いまは「やりがいのある仕事に自ら挑戦する」ことが人気のようです。非常に好ましいことだと思います。同時に企業にとっては「見定められる」状態とも言えます。事実、個人が一生に働く「縁のある会社」の数も変わった。昭和の頃は一生のうちに働く会社は1社だったと思います。それが平成になると「定年までに3社くらいを転職してキャリアアップする」も珍しくなくなった。かくいう僕もサラリーマン時代は3社経験し独立しました。それが令和になると副業を解禁する会社も増え、同時にココナラやランサーズのようなスキル・マーケットのプラットフォームも登場し「一人で同時に複数社」で働けるようになりました。

どんな出口戦略を描くか。これは個人が考えることで「こうせい」というものはないと思います。大事なのは「自分らしく」生きることでしょう。「一人一人が自分のストーリーを生きていく世の中を作る」。これはココナラのウェブサイトに出ている彼らの経営理念ですが、とても時代の気分を表していると思います。まさしく個々人が自己責任で出口戦略を考える時代になったと思います。不安を感じることもあると思います。例えば「独立は怖い」など。しかしそれは昭和から平成の頃の話だと思います。いまは転職市場もスキル・マーケットも盛況、それこそ出戻りも歓迎される時代ですから、やみくもに怖がることはないように思います。

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