いま転身を考えているひとが多い

配信日:2021年1月27日

電通さんのニュースが目につきます。本社ビルの売却検討、中高年の一部社員230人を業務委託契約に切り替えるなど、環境変化に合わせた動きが見られます。後者はニューホライズンコレクティブという名の100%子会社を設立し、230人は業務委託契約を結ぶ。これを通じて、電通さんの仕事を請け負うほか、各自が自分で仕事を取っても良いという仕組みです。ちょっと前なら「体(てい)の良いリストラ」に見えるかもしれませんが、いまなら「積極的な独立支援」となるのではないか。恵まれていると思います。会社はいつか辞める時が来るし、「それ以降はどうするのか」は常に付きまといます。普通、副業を認めるくらいはやっても「独立後の仕事の面倒まで見る」などということはなく、独立を考えている人たちには羨ましい限りでしょう。

このような時代ですが、独立や転身を考えているひとは意外と多いように思います。いや、このような時代だからこそかもしれません。トレンドの変化が起きた時に「早く適応する」「チャンス到来とみなして動く」はひとつの考え方としてあります(先行者利益)。僕も昨年末に数人の方から「会社を辞めます」「独立します」「転職します」「辞めようと思っています」という連絡をもらいました。全員、かつてクライアントさんとして一緒に仕事をしてきた人たちです。話を聞くと「いまの会社にいても」というものではなく「自分の人生を考えた時、いまがそのタイミングだと思った」という直観的な感想が多い。これは本物だと思います。僕自身の経験でも人生で大きな決断をする時はあまり小難しく考えない。いや、考え方がわからなかった(笑)。結果、直観的だったのかもしれないけれど、後で振り返ると大体OKだったように思います。

それに何人かの方は、「もともと準備していた」こともあります。「機会の窓」が開くのを待っていた。ある方はこの機に「貸しスペース」の仕事を始めます。シェア・オフィス、レンタル・オフィスなどです。いまの環境下でシェア・オフィス需要は伸びています。またある方は会社が始めた早期希望退職制度を使って退職(これも機会の窓です)。その後、縁あって、これまでの経験と知見が活かせる会社に転職。新しい変化が現れた時に「勝てそうだ」という予見とともにサッと動くには、やはり準備が出来ているかどうかだと思います。いまの環境で成功するには何が必要か、障害物は何かを考え、自分の強みを活かせる仕事を考える。または強みを増す勉強をする。そして強みを活かせる機会の窓が開くのを注意深くさぐり、開いた時には抜け目なく行動する態勢を整えること。これが直観的な意思決定の「無意識の事実」かもしれません。

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