新しいアイデアや将来の希望はどう作られるか?
配信日:2020年11月25日
コロナ第3波が凄い勢いで広がっていて、東京ではまたしても外出を控えるような生活になりつつあります。僕もそうで、ずっと籠っています。仕事もすべてオンラインだから外出すると言えば夕食の買い出しに行くぐらい。毎日がそんなルーティンで過ぎていくようです。ただオンラインでの仕事は実に快適です。コロナ前だと、例えばどんなに急ぎのミーティングでも「では明日伺います」でしたが、いまでは「では15分後に」と非常に柔軟にクライアントさんと打ち合わせすることが出来ます。これはこれでイノベーションでして、移動しなくて良くなったというのはそれだけで働き方改革でもあります。
妙な話ですが、外出しないと人と会う機会が少なくなり、時々、自分が社会と繋がっているのか朦朧とすることもあります。オンラインは便利だけど、やはりリアルに人と会うことも必要だと、あらためて感じています。もちろん、こんな時期なので判断は個人に委ねられますが・・・。先月、あるクライアントさんで「エンゲージメント強化プロジェクト」が終了したので、事務局の人たちと「打ち上げ兼フォローアップ」のランチ会に招待いただきました。1時間ほどの会食でしたが「オンラインとは違うリアルのコミュニケーション」を久しぶりに楽しみました。なによりも事務局の方々の表情をまじまじと見ながら話すと会話が弾むものですし、ましてや感謝の言葉など頂くと、その嬉しさはオンラインの数倍のように感じました。これは純粋に対面がもたらす効果だと思います。
やはり人と話すこと、特に日頃なかなか話さない人と話すというのは人生の悦びの一つだと思います。ましてやこれがビジネスなら尚更でして、ここにオープン・イノベーションや共創の真髄を見るわけです。新しいアイデアは異質なもの同士の交わりから始まるのです。そこで出てくる革新性や意表を突く発想によって、僕たちは感動し感激しビジネスの新しい現実を作っていく。この「感動・感激」というのが人生の悦びです。ちなみにコロナ禍になってしばらく止まっていたオープン・イノベーションの仕事もようやく再開しました。先日、相談されたのは新規事業開発のオープン・イノベーション。海外のプラットフォームを使って実施します。こうしてまた新しいビジネスが近い将来にひとつ誕生する。そしてそこからクライアント企業はポスト・コロナにあったビジネスを泳ぎ始めるのです。
さて最近、閉塞感を感じることが多い世の中ですが、その原因のひとつに誰もが「人と会わなくなった」こともあるように思います。会う人といえば「いつもの誰か」ばかり。仕方ないとは思うものの、これでは将来に向けた新しいアイデアやポジティブな夢・希望なども生まれにくいのではないか。僕たちは知らず知らずのうちにそんなループにいるかもしれません。