健康であること
配信日:2020年9月2日
先週、安倍首相の突然の辞任はびっくりしましたね。潰瘍性大腸炎、病気による辞任。8月28日、首相官邸の会見でも、やり残したことへの無念さが見て取れました。7年8ヵ月で「評価されること」「評価されないこと」はそれぞれありますが、まずはご苦労様でした、ありがとうございましたと、僕は言いたいです。
8月29日に行われた東京都特別水泳大会。白血病からの復帰を目指す競泳女子の池江璃花子選手は1年7ヵ月ぶりにレースに臨み、みごと目標タイムをクリア。2024年のパリ五輪に向けた日本学生選手権への出場を確実にされたようです。「タイムとか関係なく、この場所で泳げること自体に感動した」「戻ってこれたと実感できた。第二の水泳人生の始まり」。インタビューでは涙を浮かべられる姿もありました。
健康に過ごせていること自体が恵まれていると、あらためて思う。9年前に祖母が亡くなる前、病床で「健康がなにより大事だよ」と遺言のように言われたことを思い出しました。いまコロナのせいで、隔離や治療に専念している方も多いですが、そのひとたちも当たり前のように健康であることが、どれほど有難いことかと痛感されているのではないでしょうか。今日、僕が享受している「健康」は、そうでない多くのひとが渇望するものだと感じます。
いま世の中は暗い話が多い。仕事、経済活動もそうだし、世界を見回せば「これからどうなっちゃうのか」と思うことも多い。しかし、あらためて「こうして健康に生きているじゃないか」と思い直しました。健康であれば、また一からでも、どんなことでもやっていける。そんなことを考えた1週間でした。