SNSを見ていて思うこと
配信日:2020年8月5日
7月17日から弊社フェイスブック・ページで毎日、「その日のニュース」の解説をアップしています。それほど多くのファン(ページに「いいね」をしてくれた人。FBページでは公式に「ファン」と呼んでいます)に届いているわけではないので、あまり広告的な意味合いはなく、むしろ僕自身の「コメント力」を鍛えているのが事実です。どれくらい独自の視点を示せるか。それによってオーディエンスのニュースの見方をリフレーミングできるか。更には「新しい気付き」を与えられるか。こんなことが現在の挑戦で、飽きるまでしばらく続けるつもりです。
注意していることが一つあります。それは他への批判にならないこと。僕自身、テレビやSNSで流れてくるコメンテーターの言葉や上から目線に、時に辟易することもあります。また一般人でも、コロナ下でのニュース、例えば政府や都の対応への過激なツイートや、ましてや芸能人を死に追いやるような誹謗中傷はやり切れないものがあります。よかれと思って陥るネガティビティ、批判的精神のダークサイドと言えます。
批判的精神のダークサイドは「オレは〇で他は×」が暗黙の前提になっているように思います。おそらくこういう人は毎日、他人の発言や行動の至らない部分が気になって仕方ない。結果、不満の多い人生を生きているのではないかな。僕も、サラリーマンをしていた頃はそうだったからよく分かります。当時はそんなに幸せではなかったように思います。しかし、離婚した頃からでしょうか、「自分はそんなに完璧なのか」という思いが湧くようになりました。そして恥ずかしながら、ようやく「自らへの批判」こそ本来の批判的精神、クリティカル・シンキングと言われるものだと、何かの本で学びました。
完璧でない自分と同様に他者も完璧でない。しかしそんな不完全な状態こそ人間の真の姿である。こんな前提を置くとSNSでのコメントはもっと寛容になると思います。なにより他者に優しくなれる。僕自身もまだまだ未熟ですが、それをこころがけてコメント力を磨いていければと思っています。