コロナも巨視的に見ると別の見方ができるかな。
配信日:2020年6月17日
キャリアコンサルティングの小冊子を書き上げました。いま50代サラリーマン向けに退職後を考える「セカンドキャリア」の単発カウンセリングをやっています。書き上げた小冊子は受講したクライアントさんに配る教科書です。内容の評価はこれから出てきますが、カウンセリング自体はとても好評です。書籍を書き上げる時もそうですが、今回もあまりにも一気に書きすぎたせいか、右腕がテニス肘になりました。これがびっくりするほど痛い。まるで上腕部が破裂しそうな勢いです。そのうえ、情けないほどに握力ゼロ。晩酌のグラスも持てないほどです。病院に行き診てもらい、注射。薬局で薬をもらいました。先生が言うには「出来るだけ右手を使わないこと」。地味ですが、これが治療を早める近道です。
「ちょっと休んで生活を見直せということか」。僕はそんなふうに捉えました。怪我や病気にも何らかの意味があると思います。必ずしもネガティブな現象ではなく、長い時間軸と巨視的に捉えれば「あの時、怪我をしたおかげで、いまがある」も多いもの。怪我や病気だけではありません。解雇や倒産といった不幸と思える出来事も大きな絵のモザイクの一片と捉えると後々、感謝できることもあります。大事なのは前向きな気持ちで自分を信頼することだと思います。根拠のない信頼で十分です。
「コンサルタントとしてこれからどんな働き方が出来るだろうか」ちょうど昨日、昔からのコンサルタント仲間3人でオン飲みをして、こんな話題を振ってみました。僕のなかですぐさま出てきたのは「オンライン×シェア・エコノミー」。オンラインは時間と空間を超えるツールで、シェア・エコノミーはオフィスなど所有を超える(身軽になる)ツールです。この掛け算でノマド型の仕事が可能になりそうです。「アドレスホッパー」と言っても良いでしょう。れっきとした定職のある状態で多拠点生活をするスタイルです。僕らのようなコンサルタントの場合は、例えば「今月は1ヵ月、九州にお邪魔し各県の地元企業や商工会議所の方々と経営やマーケティングの話をしながら地元経済の活性化に貢献する」「同時に東京など九州以外で抱えている仕事も在宅で培ったオンラインでしっかり向き合う」というものでしょうか。こんな働き方を現実のものとして考えられるようになったのもコロナのおかげかと思います。ここにもネガティブなことが必ずしもネガティブばかりではないのが見て取れます。
コロナは亡くなった方もいるし経済的な打撃を受けたひともいて、もちろん悲惨な事件でしたが「もっと自由に生きて良いのだ。生きられるのだ」という気づきがあった点では感謝しています。そんな見方をしている人も多いのではないかな。特に僕らのように定年という概念のない仕事をしていると、つい「お客様のためといいながら、だらだらと何歳までも仕事をする」ことになりがちですが、本当はこうやって立ち止まって考える時間も大事だったと、あらためて思います。