実際にオンライン飲み会をやってみた。
配信日:2020年4月16日
キャリアコンサルタント仲間で、外食企業で人事・採用の仕事をしている友人からLINEがきました。そこには就活生向けの動画が添付されていました。「初めて会社説明会動画を作成しました」「こういった状況(コロナ)なので、会社説明会、新入社員研修をWebで実施しています」。早速、拝見しました。30分ほどの動画は友人自身が企画編集したもので、プレゼンターも自分でやっていました。「初めてやってみた」と言っていましたが、とてもわかりやすく、会社や仕事内容にも興味・共感が持てました。なにより友人の、こんな時期だからこそ新しいことに挑戦して現実を変えていくメンタリティーに感心しました。
オンライン飲み会も多くのひとがやっていて、なんだか新しいサービス業の誕生を予感させます。先週、僕も友人とやってみました。17時にビールをもって集合。近況や今後について飲みながら話しました。リアルの飲み会と違うのは「話す人に全員の耳が集中する」ことと、あとは「リアルな生活感」があることでしょうか(笑)。わずか1時間弱の飲み会でしたが、なかなか濃い時間だったと思いました。
仕事でもオンラインでのコミュニケーションに積極的なひとと、消極的なひとがいるようですね。積極的なひとというのは、必ずしもデジタルやWebが得意というわけではなく、「こんな時期だから、これまでやれなかったことに挑戦してみよう」というひとが多いように思います。素直なのでしょうね。だからそういうひとは新しいツールを使いこなせること自体が楽しい。楽しいからもっと詳しくなる、詳しくなるともっと楽しくなるという好循環があるようです。僕の周りではそんなひとが多い。いってみれば新しく始める勉強や働き方自体が報酬になっていて、こうしてひとは変わっていくのだなと感じます。
また、楽しんで新しいことを始めるひとたちは、必ずしもいまのコロナの状況を悲観視していないようにも感じています。もちろん現在のプロジェクトや業務をどうしようかという課題はあるものの、それはそれ。一方で「じたばたしても始まらない。ダメな時はダメなのだし、いつもなかなか考えることがなかったことに取り組んでみよう」という達観すら感じます。この発想が新しい世界をつくる出発点ではないか。こんな考えの人は飲食やサービスなど「厳しい業界」にもちゃんといて、事実、先程の友人が外食ですし、それ以外にも何人もいます。ニュース番組やSNSなどでは厳しい話ばかりが取り上げられているけれど、そうでない世界や現実をみると実に勇気づけられるものです。