出世のために大事なこととは？

出世のために大事なことは「信用」です。これは阪急東宝グループの創業者、小林一三さんの言葉です。まぎれもない真実だと思います。会社やお客さんから信用されることによって、ひとは出世していきます。

出世というのは、自分で出世するのではなく、周囲が信用して仕事をくれるから達成されるものです。周囲のおかげであって、私たちはそのなかで「出世させて頂ける」のです。

周囲から信用される条件とは何でしょうか。いくつかあると思いますが、私はまず「正直であること」だと思います。ウソ偽りのないこと。あいつには気を許せないと思われるようでは、信用されるのは難しい。

二つ目は「真摯であること」。真摯とは真面目に熱心に仕事に取り組むことです。誰も見ていなくてもちゃんとやること。あいつはいつもどこかで手を抜くと思われるようでは、信用はやはり難しい。

三つ目は「礼儀を知っていること」です。粗暴な言葉や態度、横柄さ、そのようなことでは、やはり信用されることはありません。人柄は第一印象としてその人を印象付け、それによって周囲はあなたを信用するかどうかを最初に決めます。

四つ目は「約束を守ること」です。例えば、お金の貸し借りは典型です。仕事でも同様。あのひとは約束を守ってくれるという期待を裏切らないこと。

最後は「仕事を迅速に処理すること」。上司やお客さんから頼まれたことを確実にこなすこと。しかも相手が考えているよりも迅速に、早くやってしまうこと。逆に、上司や顧客から頼まれた仕事をせかされるようでは、信用は得られないのです。