私たちには価値がある。

配信日:2015年12月25日

今年最後のメルマガです。
今の時期、来年の目標を考えている方も多いと思います。私もそうです。もちろんブランディングの仕事はもはや世の中一般の常識になっていて、今まで以上に忙しくなるし、それだけにもっと大きなビジョンをもって取り組みます。いろいろなクライアントさんが昨日までとは違う“前向きな試行錯誤”をされています。そうした活動に少しでも役立てるように、そして少しでも多くの実利をもたらすようにします。

この数日、私が思案しているのは、今の仕事のみならず、50代になった私が世の中に役立てることは何かでした。私はいま47歳ですが、そろそろそのような話を考え始めてもよいと思っています。

この一年を振り返ると、自分のなかで気になるワードがありました。その一つが「50代サラリーマンの転身戦略」でした。人口ピラミッドがどんどんシニア化するなかで、そして彼らの多くがアクティブ・シニアである前提で、サラリーマンの定年退職後というのはどうなってしまうのだろうと思いました。

どうも定年を目前にそれに取り組む人もいるけれど、そもそもそれでは遅すぎる。もっと早い時期から、できれば50代になった早々から、自分の志・価値というものを認識して、定年退職後は自分自身の意思で世の中に貢献するような計画と準備を始めるべきだ・・・。こんな想いがずっとありました。

これは他人事ではないと思いました。もはや50代は私自身の世代の話です。私のサラリーマン時代の先輩たちの心配ではなく、例えば新卒で一緒に社会人になった同期たちの目前の問題です。それが私のなかに暫く鎮座する思考の原因だとわかりました。

人によっては積極的に退職後の夢を描くでしょう。しかし世の中を見ると必ずしもそんなたくましい人ばかりではないようです。定年退職者の生活について新聞の記事などを読んでいますと、問題は「退職後の雇用」や「収入の確保」が大きなテーマで、個人が考えることも国が考えることもこのようなことです。

これらのことが今後、退職を迎える人に不安を生むようです。退職後の身の振り方を考えるのさえ嫌だということもあるようだし、そもそもどう考えてよいかもわからないと。特に大企業に勤めた人ほど、こういう独立独歩的な処世術になれていなくて大変ではないでしょうか。

しかしいつかはやってくる定年という現実を「見たくない」「考えたくない」または「なんとかなるだろう」と相手にしない毎日では現実逃避になってしまうし、人生、面白くない。逆にその現実を静かに受け入れて、前向きに対処する決断が出来た人から、本当に「悟り」の境地で穏やかに迎えられるのだと思います。

50代の私は、微力ながら、もっとたくさんの人を救えればと思います。その人たちも、もっとたくさんの同じ人たちをきっと救う。苦しんだ分、迷った分、その優しさと強さがこれからもっと求められてくる。弱いものへ目を向け、こころを寄せる温かさや優しさに価値がある時代になる。私たちを信頼し、集まってくれる方々とのご縁をこれまで以上に大切に、自分らしく生きていくこと。そして人のことばかり思っていてもダメで、自分自身も大切にすること。みんなが一緒に幸せになることを考えていきたいと思っています。「私たちには価値がある」。これはブランディング・マーケターとしての私の信念でもあります。私たちを見守る方はたくさんいるのです。

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