動画マーケティングの現状

配信日:2015年2月13日

去年(2014年)あたりから動画マーケティングが本格始動していますね。日々、接しているソーシャルメディア、特にフェイスブックではいまや文字情報よりも動画情報でのアップが多いように思います。事実、動画情報は文字情報よりも多くを伝えられるうえに、視聴も手軽。外国の情報であろうと動画であればあまりストレスを感じることなく接することが出来ます。

日常生活でも日々のニュースや情報をソーシャルメディア上に流れてくる動画から得ている方も多いのではないでしょうか。

私のクライアントさんでも動画マーケティングへの取組みは本格的に始まっています。残念ながらソーシャルメディアでの拡散を目的とした動画マーケティング自体は、まだノウハウが確立しておらず、どこの会社さんでも手探りで行っているのが現状です。しかしちゃんとした「仮説と検証」を前提にした施策ならば、手ごたえのある効果が出始めているのも事実です。

昨年、あるクライアントさんでは、新ブランドを立ち上げるにあたり「動画でのティザー広告」を実施。なんの前触れもなく、ブランド名すら見せないまま5本の動画を数日間に連続して流しました。結果はわずか1週間で130,000 viewを獲得。大きなお金をかけずに、ブランド認知をごくわずかな期間に引き上げることが出来ました。

このキャンペーンでの学びは「ターゲット消費者のソーシャルメディア上での動きをちゃんと理解し、そのターゲットグループに対してアプローチすること」でした。例えばフェイスブック広告ではターゲットのセグメンテーションが非常に細かく出来るので、そのような成果を出せたと思います。昔からマーケティングは「ライト・ターゲット、ライト・メッセージ、ライト・アプローチ」と言いますが、フェイスブック広告こそこのようなマーケティングが可能だと思いました。

どこの会社でも動画マーケティングは魅力的だけれど、成功のレシピ的なものがまだなく、実施に苦慮しているか躊躇していることが多いかと思います。一方で、そのような状況だから他社よりも早く取組み、PDCAをきっちり回すことで「自社にフィットする具体的なノウハウを得てしまおう」と考える会社さんもいます。

私がお勧めしているのは後者です。例えば「YouTubeを使ったマーケティング」と言ったとたんに「ただ動画をYouTubeに格納しても何も変わらない」と言うのは簡単ですが、ではどうしたら自分の動画に導線を引けるのかを考えることが大事です。これを「仮説」と呼び、その検証のためのKPIと仕組みを用意して臨むことが大事です。

動画に限らず、ソーシャルメディアでのマーケティングは今後もっと重要になります。ある意味、今後もっと「不透明なコミュニケーション環境」「従来のマス広告とは真逆の環境」、または「マスという言葉すら死語の環境」は増えると思います。そのような状況のなかでこそ、自社に役立つ手法を得る発想や、PDCAによる自発的で発展的な学びの姿勢が大事だと思われます。

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