素敵な自分でいる方法

配信日:2012年9月19日

尖閣諸島の問題にからんだ反日デモはひどい状況になっていますね。
私の単純な疑問は「あのような破壊的行為が世界中に報道されて自分たち(中国人)は格好悪いと思わないのだろうか」ということ。

ましてや動乱に紛れて、日頃の鬱憤を晴らすために日系スーパーやレストランに略奪行為を働くなど、私にしてみたら言語道断。世界中にその姿をさらされるのも恥ずかしいけど、それ以上に「そんな自分を誇れるのか」という自己批判の精神に苛まれてしまいそうです。そんな自分を彼らはかっこいいと思っているのか?

要するに民度の問題かもしれません。もし日本でデモが起こるとしても、中国で起きているような暴動にはなりません。他国の国旗を燃やしたりすることもしないでしょう。民度が低い。ただそれだけのこと。

どんな状況でも「素敵な自分でいること」の大切さを考えさせられます。

これまで立派な経営者の方々と話す機会を頂きましたが、今振り返ると、彼らは共通して「言葉を非常に大事にしていたなぁ」と思います。

まるで2つのコミュニケーションをこころがけているようでした。

2つのコミュニケーション。1つは「他人とのコミュニケーション」です。これは単純に意思の疎通をはかるレベルではなく、「相手に影響力を与える」ことかと思います。マーケティングでもそうですが、ただ告知するのは優れたコミュニケーションとは言えないのです。「告知によって相手の行動を促す」「告知によって相手の態度や信念を変える」「その気にさせる」これがマーケティングで言うところのコミュニケーションです。ここが理解できていないと広告費はムダになります。

経営者も同じでただ自分の考え(例えば経営理念や年度方針など)を語るだけではダメなのです。「この人の言うことなら聞いてみよう、取り組んでみよう」と思わせる仕組みが大切です。いまでも思い出す経営者は、そのような術に長けた人たちだったと思います。

もう一つは「自分とのコミュニケーション」です。なにそれ?と思うかもしれませんね。これが素敵な自分でいるためのコミュニケーションです。セルフ・イメージが投入されるコミュニケーション。例えば都知事の石原さんのように包み隠さずズバッと言うコミュニケーションも良いでしょう。一方、ひとの気持ちを慮って丁寧な言葉遣いをするコミュニケーションも良いかと思います。どちらもセルフ・イメージが投入されたコミュニケーションです。

つまり「どんな言葉遣いをするか」は「どんな自分でありたいか」を反映するわけですね。だから「こんな自分でありたい」と思ったら、それに相応しい言葉を使うことがコツです。これが自分とのコミュニケーションです。

経営者の方々を見ていて思ったのは「気さくな」「等身大の」言葉をこころがけている方が多かったということです。きっと謙遜の顕れであり、他人に気を使わせないための心配りをする自分であろうとされていたのではないか。

素敵な自分でいるには素敵な言葉を使えば良い。仮に「自分らしからぬ」ことを言ってしまったら、自分にスマンと謝れば良いのです。何を素敵な自分と思うかで言葉が変わる。または意図的に言葉を変えることでセルフ・イメージを変えていく。マーケティングに限らず、コミュニケーションはやはり「影響力」なのです。それを上手く使って人はどんどん成長するのでしょうね。

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