パワーボキャブラリーとは何か?
配信日:2012年8月29日
誰でも気分が落ち込むことはありますが、そんな時、みなさんはどうしますか?
人によってはそれがストレスから来ることもあるでしょう。だからストレスを解消するために買い物をしたり酒を飲んだりします。
私も毎日飲みますし、それでストレスが発散されることもあります。しかし次の日になると大抵は「同じ場所」に戻っています。
考えてみれば当たり前ですよね。買い物やお酒でストレスが消えるわけがないのです。そうであればうつ病も今頃はお酒の力で消滅していることでしょう。対症療法ではあっても根本療法ではないので、結局は元に戻るわけです。
そんな時は「身体を使う」ことをしてみるといいです。例えば、企画会議や戦略会議などで煮詰まってイライラすることがありませんか?そんな時、ちょっと会議を中断して次のことをやってみて下さい。
まず全員が立ち上がり両手を上に挙げる。
次にYES、YES、YESと声を出しながら両手を挙げたままその場でジャンプする。
更に会社中に響くくらい声を大きくしながら、ジャンプを続ける。
そうすると何が起こるかと言いますと、「すごく気分が高揚して良いアイディアが出る」ようになります。実際にこれをやってみるとわかりますが、全員がとても明るく楽しそうな表情に変化してしまいます。これは実証済みです。
私のコンサルティング・セッションでも参加者が疲れてきたり、アイディアが煮詰まったり、発言が少なくなったりした時は一旦休憩を入れ、再開する時にこれをやります。すると場の雰囲気がガラリと変わり発言が非常に活発になるのです。
実は気分と身体は繋がっているのですね。前向きな気分は前向きな思考につながり、良いアイディアや生産性の高い仕事を生み出します。
よって気分が落ち込んだ時はお酒や買い物よりも、身体を動かすと良いのです。それもYESのようなポジティブでパワーのある言葉を一緒に発すると更に良い。これを「パワーボキャブラリー」と呼びます。ちなみに私は「パワボキャ」と呼んでいます。
ロンドン・オリンピックでウサイン・ボルト選手のレースを見た人は多いと思います。彼が他の選手と明らかに違うのは「走る前に身体を使うこと」。スターティング・ラインに立つ前に左手を斜め上方に振りかざす「勝利のポーズ」を行います。
この勝利のポーズはボルト流のパワボキャなのでしょう。それをやることで既に勝利を実感することができ、その実感が気分を高揚させ、良い結果を生みだすのでしょう。
落ち込んだ時も同じです。さっきのYESジャンプをやってもいいですし、他のものでも良いのです。パワボキャは他にも色々あります。
もしこれからプレゼンだったり、難しい会議なら、試しにこれからトイレに行って、YES、YESと小声で言いながらジャンプしてみて下さい。約30秒。今以上に気分が高揚して素晴らしい結果を生みだすと思います。