悩みには2つのタイプがあるようです。

配信日:2016年01月13日

去年11月18日のブログで、私の娘が女子校で無視されて悩んでいる話をしました。それを読んでくださった何人かの方から、心配とねぎらいのお言葉を頂戴し、私自身、とても嬉しくまた恐縮しました。ご連絡をくれた方々、本当にありがとうございました。

その後、子供に「どうなった?」と聞いたところ、なんと「あいつらが謝ってきた」とのこと。「それはよかった!」私はこころのなかに大きな花火を打ち上げ、その顛末を聞きました。すると、こんなふうに言っていました。「もうそれならそれでいいと思った。そう思ったら“なんで自分の大事な時間をあんなやつらのために使わなきゃならないんだ”と気づき、悩んでいること自体がばかばかしくなった。だからこちらが無視するようになった。他の子たちと遊ぶようにしていた。そうしたらむこうから謝ってきた。」簡単に書くとそういうことだったようです。そんなに簡単だったのかと思うほどの顛末でしたが、解決したのならそれで良しです。

悩みというのは、おそらく2つのタイプがあるようです。仕事でも同じです。一つは「自分で解決できる悩み」、もう一つは「自分では解決できない悩み」です。前者は悩みというよりも「問題」と言うべきもので、これは自分にとって影響も大きいぞと思えば、どのようにするかを考え、そのなかで一番効果的な方法を選び、実行するものです。影響が大きくない、些末なことだと思えば気にしません。

日頃みられる仕事上の問題解決とはこのタイプのものでしょう。よって私たちは「その問題が自分に解決しうるものかどうか」「そもそもその問題は自分に大きなダメージを与えるのかどうか」を考え、それに取り組むことになります。やっかいなのは、この手の悩みは放置しておくと、心の中でどんどん大きくなります。解決可能なのにずるずると引き延ばしているからです。よって早期発見、早期着手、早期解決が大事です。特に「早期着手」がコツでして、解決策を思いめぐらすばかりでは、当然ですが、解決しません。

一方、「自分では解決できない悩み」は、そもそも解決できないのだから悩んでも仕方ないものです。子供のケースもそうですが、会社のなかでも、例えば「上司から嫌われている」などは自分では解決できない可能性が高いのではないでしょうか。「この野郎、気に食わない」と思われているわけです。頑張れば頑張ったで、もっと嫌われそうですし、頑張らなければ頑張らないで、やはり嫌われる。笑

もうこうなってしまうとお手上げでして、そんな時、私なら「これ以上悩んでも無駄だ。どうせ人生、ずっとこの上司と一緒というわけでもないから、しばらくほおっておこう」「仮にずっと一緒でも、あいつのほうが先に死ぬはずだ」と考えて、悩むのを止めます。つまり悩んでもしかたない悩みとして、その悩み自体を気にしないことにします。これ以上、ジタバタしても仕方がない。子供のケースと同じで、くだらない上司のことで自分の時間を使うこと自体、ばかばかしくなって、そのうちどうでもよいことになってしまいます。

随分、気軽な生き方ですが、それだけのことで本当に気が楽になります。要するに悩みの質を冷静に見つめる、一種の処世術でもあります。悩んで意味のある問題は早期発見、早期解決ですが、悩んでもしかたない問題はそれ以上悩まない。毎日、すっきりした気分で眠り、翌朝、元気にがばっと飛び起きるにはこれが一番です。

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